50歳でFIREを目指すアラフォーパパ

今は資産2億でセミリタイア中

君、給料の安い会社からは奴隷と思われてるよ

緊急事態のことを、


医療業界ではエマと言う。


emergency(エマージェンシー)のエマ。


医局で「エマ、エマ!」と血相変えて小走りのスタッフがいれば、


あ、緊急事態が起きたんだな、と他のスタッフのスイッチが入る。






今、東京のとある大学病院がエマなのである。






東京女子医大、医者の給料カット


100人越退社




なんでもバイト禁止令が出たとか


しかもバイトするのは構わないが、その分お給料減らします、とな





なんでこんな改悪するのか。





コロナによって病院経営環境が悪化したのでしょう。


それによって、支出を見直した結果、


「うち、医者多すぎねえか?」


と言うことに気づいてしまい、


どうやれば人件費を削減できるか考えた。


解雇するわけにもいかず、


結果、労働条件をあえて改悪し、自主的に退社してもらう、と。





結果、100人超退社することになった。


ここまでは経営陣の思惑通りだったのだが、


世間や人の感情を甘くみすぎていた。





どう言うことかと言うと、


この話題がネットニュースになると、


「女子医大、医者がたくさん辞めたらしいぞ」


「ブラック企業らしいぞ」


「そんなとこで働く医者は、生き生きと働いてるはずがない」


「死んだ目をしながら、会社の不満を言いながら、次の就職先を探してるに違いない」


「そんな上の空の医者が、患者に真摯に向き合ってくれるはずがない」


「だったら女子医大は辞めておこう」





と言う大衆心理が働く。





今後、支出カットの方法を間違えたばかりに、


収入減少というデフレスパイラルに女子医大は陥るだろう」




医療ビジネスと言う観点から、


イメージ戦略に失敗したわけだ。





医療という『接客』ビジネスにおいて、


人件費を削るというのは、経営者として、致命的なミスをしたのだ。


医者として致命的なミスは避けられても、


経営者として致命的なミスは、


会社という生命体の死を意味する。





接客業において、人材とは人財である。


この重要性に気づかない経営者は、


病院ビジネスにおいても、生きていきことはできない。





二大支出である家賃と人件費。


家賃の大幅カットはほぼ不可能。


もう病院と言う箱ができてしまってるから。


ではどこから大きく支出をカットするか。


人件費のカットって簡単に大幅に支出を抑えることができるから、


支出カットと言う意味では、1番効率がいい。




しかし、人には感情というものがあることを忘れてはいけない。





社畜を人財として考えるならば、


どのように評価してあげるかと言うと、お給料しかない。


社畜は厳密な意味では、そこまで会社に愛情はない。


どんなに働きやすい職場を提供したところで、彼らの満足度は上がらない。




企業が社員を宝だと思ってるかどうか。


それは給料に反映されてるどうかだけ見れば分かる。


どんな甘い言葉をかけようと、


どんな魅力的な環境をアピールしようと、


所詮、奴隷を雇ってるとしか思ってない。




社員を家族のように扱っているならば、


家族のように手厚いお給料を払っているはずだ。





経営者の私が言うので間違いない。




あなたの給料はどうですか?会社に愛されてますか?




女子医大の件、


経営素人のお医者様が、


給料カットをした代償はデカい。



院長、会社の大動脈から出血してますよ。


Emergency !

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